院長コラム 『多焦点眼内レンズの満足度が高い理由』2023.5.14

多焦点眼内レンズの満足度が高い理由。
当院で多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行なった患者さんは、印象としてはほとんどの方が満足して喜んでくださっている印象があります。

なぜそうなのか、自分なりに分析してみました。

なかでも一番は、やはり事前説明を徹底しているからではないかと思っています。

多焦点眼内レンズ(以下多焦点という)に関しては、白内障手術を希望されら方の3割くらいの方が事前にお知りです。残り7割の方々は多焦点に関して初めて知る方になるのですが、多焦点の希望の有無に拘らず、白内障手術を希望される全員の方に現在は選択肢として多焦点があることを紹介をしています。それは、手術が終わってから多焦点を知っていたら入れたのにと後悔しないためです。

その上で多焦点を考えている患者さんには、以下の説明を更にしっかりと行っています。

❶多焦点に関して、そのメリットだけではなくデメリットがあることをしっかりとお伝えしています。

➡️メリットはメガネの頻度を減らせることですが。デメリットとして色の鮮明さが落ち、色調が多少変化します。また、夜間の照明が眩しかったり滲んで見えるハローグレアが生じます。
❷多焦点よりも単焦点レンズの方が優っている部分に関しても漏れなく説明していています。

➡️単焦点は、色のクッキリハッキリ鮮明さが良好で、色調もより自然な色調となります。また、夜間のハローグレアの少なさ含め、単焦点は多焦点より優れています。
❸本当に多焦点レンズを必要としているかどうかを質問の中で見極めてもうことができるようにしています。

➡️最新のものは全て良いものと思って飛びつく方もいます。しかし、お話を伺うとメガネをかけるのは全く苦ではないと言われる方がいたりするので慎重にお話ししています。
❹最も大切と言われている性格的な適応をしっかりと見極めることにしています。

➡️分析好きな方、とても繊細でこだわりのある方などは、多焦点は向かないとされています。

以上の項目に関して、しっかりと質問しながら適応があるかどうかをしっかりと見極めさせて頂き、時にお断りする場合もあります。しかし、これが術後喜んでくださる方が圧倒的に多い要因だと思っています。

中には性格的には多焦点の適応がないと判断しても、患者さん本人からどうしても多焦点レンズを希望したいと言う方もいます。その場合は多焦点レンズの欠点をご理解いただき受け入れてくださることを承諾して頂いた上で、手術を行います。最後の見極めとして、その方におもいっきりと決断力がある方かそうでないかを僕が見極め決定しています。しかし、このようなケースはこれまでにお二人だけです。

なぜなら適応を甘くすることで、術後に後悔されるのは患者さん自身ですし、こちらもとても辛い思いになるからです。

しかし、前述のお二人の方が術後に仰っていたのは、『先生が強調していたコントラスト低下やハローグレアに関しては、先生が言っているほどではなかったです。やはり多焦点にして良かったです』と言ってくださり、今ではとても満足されています。しかし、この様に思ってくださるかたばかりではないと思うので、やはり適応は厳しく守っていこうとあらためて感じています。
今日は日曜日ですが、体調が優れず家に篭って相当時間をかけて書きました。多焦点か単焦点か迷ってしまい困っている方の助けに少しでもなればと思い書きました。参考になれば幸いです。

『うれしい、楽しい、大好き、きっと上手くいく、ついてる』良い言葉を使って、自分も周りの人も幸せにしちゃいましょう。

 

今日一日が良い日でありますように。