医療『スギ花粉対策は1月初旬からが最適』 2026.1.15

医療コラム 『スギ花粉対策は1月初旬からが最適』

   

そろそろスギ花粉の時期が到来する時期になりました。今回は、花粉症による目の痒みに関して、解説してみようと思います。

花粉症と一般的に言われているものは、実際は花粉を原因として生じる病気を総称している病名となっています。なので、正確に言うと、目の痒みは花粉が原因で生じるアレルギー性結膜炎、鼻水、鼻の掻痒感は花粉が原因で生じるアレルギー性鼻炎ということになります。ここでは、スギ花粉による季節性アレルギー性結膜炎に関して、下記の4つを解説します。

🟡治療のコツ

🟡痒みが生じるメカニズム

🟡治療目薬の種類と作用機序

🟡具体的な目薬の名称

🟡治療のコツ

季節性アレルギー性結膜炎は、花粉が飛散する2〜3週間前からの予防点眼薬が有効です。

痒みが始まる前から予防的に点眼することで、本格的に花粉が飛散してからの痒みを軽減することができます。例えば、スギ花粉であれば、例年1月末から2月上旬に飛散することが多いため、1月上旬〜中旬には予防点眼薬を始めることをお勧めしています。

🟡痒みが生じるメカニズム

目の痒みが生じるメカニズムは、以下A作用→B作用の順番に生じ、その結果痒みが生じます。

❶A作用:花粉が飛散されることで、肥満細胞からヒスタミン(痒みの原因となる原因)が放出されます。

❷B作用:上記で放出されてヒスタミンがヒスタミン受容体に接着することで始めて痒みが生じます。

🟡治療目薬の種類と作用機序

A作用を抑える薬 

 脱顆粒抑制(メディエーター遊離抑制)点眼薬

:『痒みのない時期の予防薬』

B作用機序を抑える薬 

ヒスタミンH1受容体拮抗薬

:『痒みに即効性あり』

🟡具体的な目薬の名称 

アレルギー性結膜炎に対する目薬は、下記3種類があります。

❶A作用を抑える作用のみ

❷B作用を抑える作用のみ

❸AとBの両方を抑える作用を併せ持つもの

具体的には、

❶は、アイビナール、アレギザール、ゼペリン、リザベン、ケタス、インタールなどです。

❷リボスチン

❸アレジオン(エピナスチン)、パタノール、ザジテン

上記点眼薬は、新しく認可された順に記載しておりますが、新しく認可された目薬が必ずしも全ての患者さんにしっかり効くとは限りません。処方された目薬が効かない場合は、担当医にその旨を伝えてください。当院では、症状や時期に応じて❶〜❸の点眼薬を処方しています。

また、上記点眼薬のみで効かない場合はステロイド点眼薬が必要になる場合があります。ステロイド点眼薬は、眼圧上昇の副作用があるため、点眼後に眼科での眼圧測定がとても重要です。短期間の使用でも眼圧管理のできる眼科医のもとで安全に処方する目薬となります。必ず眼科医に相談してください。

コンタクトレンズを使用している場合は、その旨も必ず伝えてください。

以上、『スギ花粉対策は、1月初旬からが最適』でした。今後も少しづつ医療コラムも発信していきます。楽しみにしていてください。